Artist

林俊作

1992年 大阪生まれ

私は画家であり、映画監督でもある。1秒間に12枚のストップモーションアニメーションと、実写
や実験的な映像を組み合わせ映像作品を制作してきた。映像と平面作品を並行して制作すること
で、互いの技法や考え方、作り方に影響を与え合い、私の表現方法を形作っている。

Sequencesシリーズでは、記憶や生活の断片を切り取った線画に、アクリル絵具でデジタルエラ
ーのようなイメージを多層的に重ねる。もとの線画は塗り重ねられ削り取られながら、上に重ねられたイメージの?間に残る。変容する街の異なる時間の物や記憶が混在し、風化しつつも重なり合う「時間の層」を描き出す。

シーケンスとは、シーンの連なりによって構成される連続体である。連想を介してイメージを展開
する行為は、頭の中にある次の長編映画の構想を可視化する手段である。時間や記憶の交差をた
どりながら、思考や感覚の流れを具体化していく。

Ghost on a Pictureシリーズでは、無人の写真に線画を重ね、過去の痕跡と想像が交錯する新しい
物語を立ち上げる。物体の形が残る場所を撮影し、線画を重ね合わせることで霊的に漂う存在を
浮かび上がらせる。

めまぐるしく変わる現代では、記憶は容易に薄れ、個人の日常や社会、世界情勢の時間が同時に
進行する中で、互いに結びついていることを信じられなくなる。私にとって作品は、そうした感覚
と現実をつなぎとめる装置である。
1992年大阪生まれ。幼少期より“天才少年アーティスト”として注目され、テレビや雑誌など各種メディアに出演。HEP HALL (HEP FIVE 8階)での個展では累計1万人以上を動員。2009年にはモード学園のCMにも出演した。
文化庁新進芸術家海外研修制度により2012年から2015年までロンドンに滞在。ロンドン大学ゴールドスミスにて現代美術を学ぶ。 絵画とアニメーション、実験映画の交差点を探求。大型キャンバスに撮影と加筆を繰り返し、その変化の過程を1秒12フレームで記録し映像化する「ストップモーション絵画」によって、動作の痕 跡や時間の層、人間の存在を浮かび上がらせる。
2015年以降、100以上の映画祭に作品が選出され、Remember(2015)はドレスデン映画祭で金騎士賞を、interstitial(2017)はスラムダンス映画祭でグランプリを受賞。Railment(2017)はアナー バー映画祭で最優秀アニメーション映画賞を受賞。2019年、Leaking Life がベルリン国際映画祭に正式上映。2020年、アカデミー賞学生部門授賞式でプレゼンターを務める。Our Pain(2023)はファントーシュ映画祭でハイリスク賞、ザグレブ国際アニメーション映画祭で審査員特別賞を受賞。2025年、6年をかけた長編実験アニメーション invisions (monument) をザグレブ国際アニメーション映画祭にて発表。
2025年秋、ポー ラ美術復興財団の支援により、ドイツ・ベルリンにて1年間の滞在制作を開始。2026年7月から2ヶ月間、ベルリン の芸術センター Kunstquartier Bethanien にて個展を開催予定。
展示歴
【主な展示歴、受賞歴】
2023 ファントッシュ国際アニメーション映画祭 (スイス) < ハイリスク賞 >
ザグレブ国際アニメーション映画祭 (クロアチア) < 審査員特別賞 >
オランダ国際アニメーション映画祭 (オランダ) < 観客賞 >
パリ国際アニメーション映画祭 (フランス) < 特別賞 >
2022 アナーバー映画祭 (アメリカ) < 審査員特別賞 >
2019 ヒホン国際映画祭 (スペイン) < 審査員特別賞 >
モントリオール・ヌーヴォ映画祭 (カナダ) < 審査員特別賞 >
2018 スラムダンス映画祭 (アメリカ) < 最優秀アニメーション賞 >,
スラムダンス映画祭l (アメリカ) < 特別賞 >
ロードアイランド国際映画祭 (アメリカ) < 最優秀実験映画賞 >
2017 アナーバー映画祭 (アメリカ) < 最優秀アニメーション賞 >
Shuffle 芸術祭 (イギリス) < 最優秀 U-25 賞 >
2016 ドレスデン映画祭 (ドイツ) < 最優秀アニメーション賞 >
2015 クリスタルパレス映画祭 (イギリス) < 最優秀アニメーション賞 >
2007 文化庁メディア芸術祭 < アート部門 奨励賞 >

主な入選歴
2025 ザグレブ国際アニメーション映画祭 (クロアチア)
2023 香港国際映画祭 (香港)
オタワ国際アニメーション映画祭 (カナダ)
2020 ウィーン短編映画祭 (オーストリア)
2019 ベルリン国際映画祭 (ドイツ)
アヌシー国際アニメーション映画祭 (フランス)
2018 メルボルン国際アニメーション映画祭 (オーストラリア)
ライプツィヒ国際ドキュメンタリー映画祭 (ドイツ)
2017 オーバーハウゼン短編映画祭 (ドイツ)
2015 アルスエレクトロニカ (オーストリア)

主な助成金
2025 ポーラ美術復興財団 若手芸術家の在外研修助成
2019 ユニジャパン 海外展開支援
2017 メディア芸術クリエイター育成支援事業
2015 文化庁新進芸術家海外研修制度 3年
2012 野村財団 美術部門 国際交流 活動助成金
林俊作

sequences #01

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