開催中

もし、絵の中に入れたら。

景 -Kei-

絵の中には、もうひとつの世界がある。
「もし、私がこの絵の中に入れたら。」
幼少期からそんな想像を抱きながら、絵画と向き合ってきた景 -Kei-。
現実の風景と想像の世界が重なり合うことで生まれる、静かで不思議な空間。作品を眺めるだけではなく、その世界の中へ入り込んでいくような感覚を描き出します。

本展では、絵画と現実の境界を越え、作品の中に広がる世界を自由に想像していただければと思います。
「もし、絵の中に入れたら。」
その先に広がる世界を、ぜひ会場でお楽しみください。

石川画廊の企画による個展です。

AUDIO GUIDE

音声ガイドで聴く

作家の歩みと作品の特徴を、ナレーションでご紹介します。会場でも、この画面からでも聴けます。

展示作品

22 点

ARTIST

出展作家

景 -Kei-

景 -Kei-

Kei

「もし、絵の中に入れたら」という想像を起点に、絵画と現実の境界をテーマとして制作しています。絵の中に身を置くことで、日常の不安や焦燥から一時的に離れ、絵の世界へ意識が沈んでいくような感覚を描き出したいと考えています。鑑賞者自身が絵の世界を自由に想像し、没入できる作品を目指しています。
現在は大阪を拠点に活動。
展示歴・受賞歴
【受賞】 2025年 art competition FLAG2025 FLAG賞 【展覧会】 2026年 個展「もし、絵の中に入れたら。」アトリエ三月/大阪 2026年 個展「もし、絵の中に入れたら。」Gallery CONTAINER/福岡 2026年 グループ展「現代作家絵画展」川西阪急・千里阪急・紀伊國屋/大阪 2026年 グループ展「水の記憶展」between gallery/東京 2026年 個展「もし、絵の中に入れたら。」パンとエスプレッソと芝浦ギャラリー/東京

音声ガイド作家の歩みと、作品の見どころ

INTERVIEW

作家に聞く

絵を見るとき、景 -Kei- はいつも「もし、この絵の中に入れたら」と想像してきた。幼い頃からの、その素朴な遊びが、いまの作品の出発点になっている。現実と絵の境界がゆらぎ、いつのまにか絵の世界へ入り込んでいく——そんな感覚を描く作家に、制作のはじまりと、これからを聞いた。

作品を作り始めたきっかけ

絵の中に、入る

「もし、絵の中に入れたら」という、幼少期からの絵の楽しみ方が、作品を作り始めたきっかけです。絵が好きな家族の影響で、幼い頃から絵を見る機会が多くありました。ただ、知識や技法よりも、絵の中に入ることを想像して楽しんでいて、大人になってからも、その楽しみ方は変わりませんでした。

日々の生活に疲れていたとき、絵の世界に没入することで救われた経験があります。そこから、自分自身が「入りたい、見たい」と思える作品を作り始めました。

憧憬の街 AM12:00 憧憬の街 PM6:00 憧憬の街 AM6:00
憧憬の街 AM12:00 / PM6:00 / AM6:00 | 各 910 × 727 mm

制作手法が確立するまで

現実と絵の、境界

鑑賞者が絵の中に入り込んでいくような感覚を、どうすれば生み出せるか。それをずっと試行錯誤してきました。

はじめは、風景や光、空気感を描くことから重ねていましたが、次第に、ただ風景を描くだけではなく、現実と絵の境界そのものを曖昧にすることで、より強い没入感が生まれるのではないかと考えるようになりました。そうしたなかで、いまの「絵の中に入れたら。」という手法や、現実と作品世界をつなぐ構成が、少しずつ確立していきました。

夜の水面
夜の水面 | 333 × 242 mm
mist 映る夜
mist / 映る夜

発表するなかで意識していること

入り込む、きっかけ

いちばん意識しているのは、鑑賞者が絵の中に入りやすいかどうかです。作品の中へ入っていく没入感を楽しんでもらいたいので、そのきっかけを、作品ごとに考えて取り入れています。

たとえば、壁に穴が開いたような空間を描き、その中に花を描くことで、現実の壁の向こうに花が咲いているように見せる。あるいは、鑑賞者の側から窓の水滴を拭き取ったような構図にする。より絵の中に入り込みやすいよう、一点ずつ工夫を変えています。

怪物
怪物 | 727 × 606 mm ── 濡れた窓を拭き取った、その先の景色。

これから挑戦していきたいこと

もっと多くの人へ

より多くの人に作品を届け、絵の中に入り込む没入感を感じてもらえる作品を追求していきたいです。

画家だった祖父に自分の絵を見せられないまま、突然亡くなってしまった経験から、「あの人に絵を見てほしかった」という思いを、もう二度と残したくないと思っています。だからこそ、作品を見てもらえる機会を増やし、作品を通して、誰かの心に残る体験を届けていきたいです。

枯れない絵画 野花ver
枯れない絵画 野花ver | 227 × 227 mm

「花はいつか枯れるけど、絵の中では枯れないだろう?」

——「枯れない絵画」に寄せた、祖父の言葉
貴方へ
貴方へ | 410 × 318 mm