景 -Kei-
Kei
展示歴・受賞歴
音声ガイド作家の歩みと、作品の見どころ
開催中
AUDIO GUIDE
作家の歩みと作品の特徴を、ナレーションでご紹介します。会場でも、この画面からでも聴けます。
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Kei
音声ガイド作家の歩みと、作品の見どころ
INTERVIEW
絵を見るとき、景 -Kei- はいつも「もし、この絵の中に入れたら」と想像してきた。幼い頃からの、その素朴な遊びが、いまの作品の出発点になっている。現実と絵の境界がゆらぎ、いつのまにか絵の世界へ入り込んでいく——そんな感覚を描く作家に、制作のはじまりと、これからを聞いた。
作品を作り始めたきっかけ
「もし、絵の中に入れたら」という、幼少期からの絵の楽しみ方が、作品を作り始めたきっかけです。絵が好きな家族の影響で、幼い頃から絵を見る機会が多くありました。ただ、知識や技法よりも、絵の中に入ることを想像して楽しんでいて、大人になってからも、その楽しみ方は変わりませんでした。
日々の生活に疲れていたとき、絵の世界に没入することで救われた経験があります。そこから、自分自身が「入りたい、見たい」と思える作品を作り始めました。
制作手法が確立するまで
鑑賞者が絵の中に入り込んでいくような感覚を、どうすれば生み出せるか。それをずっと試行錯誤してきました。
はじめは、風景や光、空気感を描くことから重ねていましたが、次第に、ただ風景を描くだけではなく、現実と絵の境界そのものを曖昧にすることで、より強い没入感が生まれるのではないかと考えるようになりました。そうしたなかで、いまの「絵の中に入れたら。」という手法や、現実と作品世界をつなぐ構成が、少しずつ確立していきました。
発表するなかで意識していること
いちばん意識しているのは、鑑賞者が絵の中に入りやすいかどうかです。作品の中へ入っていく没入感を楽しんでもらいたいので、そのきっかけを、作品ごとに考えて取り入れています。
たとえば、壁に穴が開いたような空間を描き、その中に花を描くことで、現実の壁の向こうに花が咲いているように見せる。あるいは、鑑賞者の側から窓の水滴を拭き取ったような構図にする。より絵の中に入り込みやすいよう、一点ずつ工夫を変えています。
これから挑戦していきたいこと
より多くの人に作品を届け、絵の中に入り込む没入感を感じてもらえる作品を追求していきたいです。
画家だった祖父に自分の絵を見せられないまま、突然亡くなってしまった経験から、「あの人に絵を見てほしかった」という思いを、もう二度と残したくないと思っています。だからこそ、作品を見てもらえる機会を増やし、作品を通して、誰かの心に残る体験を届けていきたいです。
「花はいつか枯れるけど、絵の中では枯れないだろう?」
——「枯れない絵画」に寄せた、祖父の言葉